今更ながら箱根の感想等をする。Part2

6位:山梨学院大学

松村4位-モグス1位-宮城10位-後藤-4位-高瀬22位
渡辺10位-岩田4位-岸本22位-中川1位-赤峰8位

日本人選手も力を付けてあわよくば優勝を狙っていた山梨学院大学。モグスの最後の箱根だけに結果を残したかったが大ブレーキ2つが発生して6位に終わった。5区と8区を区間10位相当のタイムでまとめられれば東洋大学と同じようなタイムで帰って来れただけに残念ではあった。
モグスに関しては流石としか言いようが無い圧巻の走りだった。過去の反省を生かし、前半抑え目に入り、後半上げきった素晴らしい大記録。権太坂から戸塚までのタイムは、後半が鬼のように強かった三代さんのタイムと3秒しか違わないものだった。1時間6分4秒というのは、社会人も含めて日本人では更新は難しい記録。傑出した力と登りに強い適性、強い追い風等の気象条件が味方しない限り破るのは難しいと思う。とにかくモグスには4年間お疲れ様と言いたい感じです。
それ以外には大ブレーキ2つはおいといてそれ以外の選手が区間10位以内にまとめたのが素晴らしい。流れにのったのもあるだろうけれど、来年以降に大きな期待が持てる結果になった。
来年は松村・モグスの1・2区コンビが抜けるが、中川等の3年生以下も強い上に、コスマスもいるので大崩れはしないと思われる。高瀬が1年生の時の輝きを取り戻せれば十分勝負出来る。優勝は難しいと思うけれど、箱根を盛り上げてくれそうだ。


7位:日本大学

堂本22位-ダニエル2位-谷口16位-岡村18位-阿部11位
池谷9位-丸林13位-井上15位-笹谷10位-吉田7位

監督も変えるなど、てこ入れをしたが日本人選手の弱体化が止まらない日大。ダニエル以外の9区間で一桁順位が2区間しかなく、とても残念な結果になった。来年以降も不安が残るレースになってしまった。
ダニエルは万全ではなかったそうだけれど、日本人エース達を蹴散らし20人抜きの新記録を達成した。記念大会だからこそ生まれた記録とはいえ、大変素晴らしい走りだった。
それ以外の選手では特に目立った成績を上げる選手がいなく、怪我の堂本を使ったりするぐらいだから全体的に調整が上手くいかなかったのかもしれない。阿部や笹谷も本来はもっと力がある選手だけにもう少し上の順位を狙いたかった。
4年生で抜けるのは阿部と笹谷だが、5区・9区の主要区間だけに日本人選手の奮起が望まれる。有力選手が多く入学してるはずなのだが・・・来年は堀込新体制2年目なだけに結果が出れば良いのだけど。


8位:明治大学

鎧坂3位-石川8位-北條13位-松本3位-小林18位
中村4位-安田3位-細川7位-遠藤20位-卜部12位

有望な高校生を多く獲得してきたが育成や調整が上手くいかず、下位に低迷してきた明治大学だが、ついに実力をある程度発揮して43年ぶりのシード権を獲得した。内容も主将東野は欠場してしまったが、3年生以下の主力が順当に結果を出して来年の更なる飛躍も感じるレースだった。その中でも区間3位となった松本が箱根を経験できたのは大きい。佐久長聖時代には世代トップを争った選手だけに、この経験を生かして来年大エースに飛躍して欲しい。
来年に関しては東野・中村が抜けるが戦力ダウンの幅は少ない。中軸がしっかりすればシード獲得だけでなくトップ3も目指せるポテンシャルはあるチームだと思う。山がネックだけれど、予選会が無い強みでしっかり適性を見極めて人材を作って欲しい。選手層は若干薄いものの現3年世代に強い選手が揃っているだけに、最後の箱根でレースの中心に加われるように期待してる!


9位:関東学連選抜

仁科16位-高嶺13位-川口7位-佐藤11位-姜山15位
川内3位-梶原5位-中村21位-坂本13位-佐野2位

今年の学連選抜は出場大学の増加の煽りを受けて、選抜された選手のレベルが下がった為10位の確保は難しいと予想されていたが、それを覆す9位でゴールした。往路も13位と無難にまとめ、復路は区間5位以内が3人出る等奮闘して復路順位自体は3位と素晴らしいものだった。各校のエースが集まるだけに復路はやはり手強く、来年以降も10位以内に入ってきそうなだけにシード権ギリギリの大学に取っては頭が痛い存在になりそうだ。
その中でも梶原は松蔭大学初の箱根ランナーとなっただけでなく区間5位という素晴らしい結果を残した。梶原は日体大を中退し、その後松蔭大学に入った選手だそうで、どういった理由で中退したか解らないけれど、こうして陸上を続けて結果を残せたのは良かったと思う。松蔭大学はまだ箱根に出れるレベルじゃなさそうだけど、梶原を中心にレベルアップすれば面白いなぁと思う。
また、学習院大学の川内、麗澤大学の佐野等、決して陸上が強くない大学出身の選手が奮起したのも印象的だった。来年は出場校数が少なくなれば10位以内に入る確率も高くなりそう。レースの台風の目の存在として定着しそう。


10位:中央大学

山本庸13位-徳地5位-森7位-梁瀬23位-大石12位
山下5位-山本武7位-小柳14位-平川4位-斉藤10位

個人的に一番熱心に応援していた中央大学だったけれど、梁瀬の思わぬ不振でシードギリギリの10位となってしまった。今年も体調不良者が続出したようで、いつになったら万全の勝負が出来るんだろうかと凹んでしまった。今年から独立した寮に移るそうだから、来年こそしっかりと臨めると良いんだが。
今年の箱根も苦いものになってしまったが、その中でも4年生の4人はしっかりと体調を崩さず走り切り、シードの伝統を守ってくれた。後を継ぐ3年生の中で誰が主将になるかはまだ解っていないが、今年の4年生達のようにしっかりチームを引っ張っていって欲しい。
来年についてはちょっとしたミスがシード落ちに繋がりそうだ。今年の4年生が頼りになった分、3年生達が一皮向け切れてない感がある。特にエースになって貰わないと困る山本庸と梁瀬には2区を走れるようしっかりと1年間成長して欲しい。来年は山本庸・梁瀬・水越が主要区間を。後は大石・山下・斉藤の2年生が今年の箱根をきっかけに伸びて欲しい。山は他大学よりアドバンテージはありそうなので、毎年頻発するブレーキを無くせばシードは取れると思う。
来年はシード権を心配してハラハラするレースじゃなく、上位争いでハラハラするレースを見せて欲しい。(中大に関してはまた別個にまとめようかなと思ったりして)

今日はここまでで。シード落ちした大学に関しては駒澤以外は簡単にまとめようかと思います。