全国高校駅伝、区間エントリー発表!

http://www3.nhk.or.jp/rr-live/race02/teamlist.html
今日行われる、全国高校駅伝区間エントリーが発表された。優勝候補と目されていた佐久長聖西脇工業・世羅・仙台育英についての雑感と、優勝争いを予想してみる。

佐久長聖 千葉−松下−村澤−平賀−藤井−佐々木寛−大迫
西脇工  福士−仁木−志方−渡辺−津田−新庄翔−新庄浩
世羅   中原−竹内−北−カロキ−藤川−山崎−松井
仙台育英 上野−横山−クイラ−斉藤−佐藤−長沢−菅原


優勝候補筆頭の佐久長聖は最長1区に千葉を起用。前回6区区間賞の佐々木は故障で外れた。エース村澤ではなく、千葉を起用した理由は調子が非常に良いという事と、他の高校の外人に対抗するため3区に村澤を起用したとの事。*1
オーソドックスにオーダーを組めば1区村澤だと思われるが、今回から日本人オンリーになった1区で使うと自重してしまい、タイム差がつかずにエースを切った意味が無くなる恐れもある。これで千葉が区間上位にくれば3区以降のメンバーが強すぎるだけに佐久長聖の勝利は揺るがないものになると思うが・・・
このような優勝候補筆頭の高校がエースを1区に切らなかった失敗例としては、2001年の大牟田をどうしても思い出してしまう。エース大津を3区にもってきて1区に伸び盛りの土橋を持ってきた。土橋も高いレベルの持ちタイムを持っていて、大崩れをしないと思われたが、留学生に競り潰され何分もの大差をつけられてしまった。その後3区に回った大津等が区間賞の追い上げを見せるも7位に沈んでしまった。
ただ、この時とは違って1区に留学生がいない為、大差は生まれないとは思う。その上佐久長聖はこの時の大牟田よりも高いレベルで安定していて深刻な結果を与えないかもしれない。ただ、駅伝のリズムを作る意味でも1区は重要なだけに、ちょっとした遅れが個々の選手のリズムを崩さなければ良いけれど・・・

西脇工業はベストメンバーを組むことが出来た。その分、対佐久長聖として考えると多少望みが出てきた。西脇はとにかく先手必勝で逃げ切ること。福士も村澤ならきついが、千葉なら差をつけられる可能性も出てくる。2区は西脇が上だけに思わぬ大差がつけば勝てる可能性も出てくる。佐久長聖に及ばないにしろエース区間以外の選手も強い。兵庫・近畿で3分台を連発してるだけに、対抗筆頭は西脇かなと思う。
世羅もベストメンバーが組めてると思う。ただ、カロキが4区なのがどうでるか?とにかく1区・2区は、ほぼ差がなくいって3区で差をつけられても粘って、4区カロキで逆転。5区以降は耐え忍ぶ事が出来ればあわよくばという感じ。どうしても上記の2校よりも5区以降が見劣りする分、カロキが大爆走すれば面白い。外人を下りで使うとどんだけ恐ろしいタイムが出るのかが楽しみ。ただ、風が大変強いらしくその影響が出てしまうと難しくなるけど。
仙台育英は正直見込みが無くなってしまった。上野・クイラの2枚看板は相当な破壊力だけれど、脇を固める人材がただでさえ厳しかったのに、土田もメンバー落ち。クイラも怪我明けでベストとは言えないだけに、入賞が限界か。ただ、駅伝の流れに乗ればトップ3を食う事が出来るかもしれないので、序盤3区間が全てな感じ。
超番狂わせが無い限り優勝は3校に絞られた感じ。
流れとしては3区までは西脇先行。4区で世羅が逆転。5区以降で佐久長聖がどう追い詰めるのか?って感じ。最後まで面白い駅伝を見せて欲しい。